【ダンベルの選び方】自分に合ったダンベルを選ぼう!

最近は男性女性関係なく自宅で筋トレを始めている方が多いですよね。そして、自宅での筋トレの必需品とも言えるのがダンベルです。もしかすると筋トレをしていないけど家にあるという方もいるのではないでしょうか?ダンベルといえば、棒の両側に重りが付いたものが頭に浮かびますが、最近は形や機能など、様々な種類のダンベルが登場しています。今回はダンベルについて詳しく解説を行いながら、選び方のポイント等を書いていきたいと思います。「ダンベルが欲しいけど、自分はどれを選べばいいのか分からない!」とお悩みの方は、ぜひ、参考にしてみて下さい。また、文章が長くなっていますので、興味がある所だけ読みたい方は、目次からスキップできますので、ご利用ください。

ダンベルとは

ダンベルとは、トレーニングで使われる器具の1つです。様々な重量があり、その負荷を使ってトレーニングを行う事で、自重のトレーニングよりもはるかに効率よく筋肉を鍛える事ができます。主に上半身の筋肉を鍛える為のものですが、扱う重量によっては下半身も鍛える事ができるので、汎用性が高く、数あるトレーニング器具の中でも最も重要な器具の1つです。

ダンベルの種類

ダンベルといっても、今は様々な種類のダンベルがあります。その中でも、ダンベルは主に『固定式ダンベル』『可変式ダンベル』の2種類に分ける事ができます。自分の目的や使い方によってダンベルの選び方が変わってきますので、まずはこの2種類のダンベルについて見ていきましょう。

固定式ダンベル

一般的に、ダンベルと言われてまずイメージするのはこの固定式ダンベルだと思います。固定式ダンベルとはその名の通り、重量が固定されており、重さを変える事ができないダンベルの事です。軽いエクササイズから本格的なトレーニングまで、様々な人に利用されており、ジムで使われているのも固定式ダンベルがほとんどです。

メリット

固定式ダンベルの最大のメリットは、重さの調整をする必要が無く、自分の好きな重量を選んですぐにトレーニングを始められるという事です。他の筋トレメニューで重量を変えたい時は、別のダンベルを選べばいいだけなので気軽に使えますね。筋トレをしている方は分かるかもしれませんが、筋トレで疲弊している時に自分で重量の調整をするのはとても面倒です。過酷な筋トレにおいて、面倒な事をやる必要が無いのは非常に助かりますよね。

次に、重い重量を扱えるようになった中級者~上級者向けのメリットですが、【オンザニー】がやりやすいということです。オンザニーとはダンベルを種目のスタートポジションまで安全に持っていくテクニックの事です。例えば、ダンベルベンチプレスという種目をやる時は、胸の上あたりがスタートポジションになるのですが、扱う重量が増えてくると腕の力だけでダンベルをスタートポジションに持っていくのが大変です。オンザニーを使えば、ダンベルを縦に持ち、太ももの上に乗せてベンチに仰向けになることで、勢いを使ってダンベルをスタートポジションに持っていく事ができるのです。可変式ダンベルはシャフトが飛び出しており、太ももに当たってかなり痛いのですが、固定式ダンベルならば太ももにダメージを受けずに行う事ができます。

デメリット

気軽で簡単に使う事ができる固定式ダンベルですが、逆に固定式ならではの欠点があります。まず、固定式ダンベルを使って、自宅で本格的なトレーニングを行うのであれば、色んな重量のダンベルをたくさん購入する必要があります。筋トレを始めたばかりの時は問題無いのですが、トレーニングを続けて筋肉が成長すると、それまでの重量では負荷が足りなくなってしまいます。そのため、筋肉が強化される度に新しいダンベルを買う事になり、結果的に購入費用が高くなってしまうのです。例えば、1kg~10kgまでのダンベルを揃えるだけでも10個、両手分買うのであれば20個のダンベルが必要になります。かなり高額な出費になりそうですよね。

また、これだけの数を買うのであれば、保管場所の確保も大変になってしまいます。家が広くて部屋が余っているのであれば問題はありませんが、部屋のスペースに余裕が無ければ邪魔に感じてしまうかもしれません。以上のように、固定式ダンベルは、1つの重量であれば、出費もスペースも抑える事ができるのですが、本格的なトレーニングを行うとなると、新しいダンベルを買い足す必要があるので、将来的に経済面と、保管場所がデメリットとなります。

可変式ダンベル【スピンロック式】

可変式ダンベルとは、トレーニングに応じて扱う重量を変える事ができるダンベルのことです。固定式とは違い、持ち手の部分である【シャフト】と重りである【プレート】が分かれており、【カラー】という部品で締めたり緩めたりすることでプレートの着脱ができます。この、プレートの着脱によって重量の変更ができるのです。

メリット

可変式ダンベルのメリットは、いくつもダンベルを買う必要が無く、プレートさえあれば好きな重量に調整ができる事です。また、プレートに関しても最初からセットで販売されている物も多いため、最大重量が1番重いものを選んでおけば、扱える重量が増えたとしても新しいものを買う必要はありません。固定式のダンベルよりも高価ではありますが、1つあれば(両手で使うなら2つ)ダンベルを買い足す必要が無い為、結果的に固定式の物よりも安く購入できる事が多いです。

また、色んな重量を扱えるのに圧倒的に省スペースであることもメリットでしょう。上に書いた通り、固定式ダンベルは重量を増やすたびにダンベルの数が増えていく為、保管スペースの確保に困るのですが、可変式ダンベルはダンベル1つ分(両手で使うなら2つ分)のスペースがあればいいので、保管場所に困ることはありません。プレートを買い足すのであれば、保管スペースを広くしなくてはなりませんが、それでも固定式ダンベルを何個も揃えるよりは省スペースです。

デメリット

可変式ダンベルは、自分の必要に応じて重量を変更できる便利なダンベルですが、この便利さがデメリットになることがあります。例えば、筋肉は鍛える部位によって適切な負荷が変わります。よって、鍛える場所に合わせて重量の変更を行う必要があるのですが、これを自分で行うのは面倒なのです。疲れている状態で種目を変えるたびに重量も変える…という作業を繰り返していると、ストレスを感じてしまう可能性があります。また、上でも触れましたが、オンザニーをする時にシャフトが太ももに食い込み、かなり痛いです。

次に挙げられるのが、ロック部分をしっかり固定しないとプレートが落下する恐れがある事です。万が一プレートが足の上に落ちてきたら、最悪の場合骨折もあり得ますし、床に落ちたらほぼ確実に傷が入ります。ただ、プレートをきちんとロックしておけば問題はありませんので、ロックが緩んでいないかを小まめにチェックするようにしましょう。落としてしまった時の為に、プレートにゴム製のラバーを巻くのも有効です。

これまで固定式ダンベルと可変式ダンベルについて書いてきましたが、実は可変式ダンベルにはスピンロック式の他に、『ダイヤル式』『ピンロック式』のダンベルも存在します。ピンロック式については、特殊なダンベルなので詳しくは書きませんが、簡単に言うと、ピンの抜き差しで重量を変更できるダンベルです。形も特殊で、初めてダンベルを使う人には扱いが難しいかもしれません。

これから説明するのはダイヤル式のダンベルです。スピンロック式のダンベルとは仕様が大きく異なりますので、早速見ていきましょう。

可変式ダンベル【ダイヤル式】

ダイヤル式もスピンロック式も同じ可変式ダンベルなのですが、重量の変更方法が全く異なります。スピンロック式はカラーによってプレートが固定されており、重量を変更する時は自分でプレートの着脱を行わなければなりません。しかし、ダイヤル式は両端にダイヤルが付いており、これを回すことで重量を変更する事ができるのです。仕組みとしては、専用の台座の上でダイヤルを回すと自動でプレートの着脱が行われ、ダイヤルの目盛に合わせた重量に変更してくれるというものです。

メリット

ダイヤル式の最大のメリットは、重量変更が圧倒的に楽ということです。プレートをいちいち取り換える必要が無く、ダイヤルを回すだけで重量変更ができる為、トレーニングにストレスを与えません。例えば、5kg~40kgまで扱えるダンベルがあるとして、5kgから40kgに変更する時も、ダイヤルを回すだけなので重量変更にかかる時間はわずか数秒です。

また、ダイヤル式は扱える重量が15~17段階くらいの物が多いのですが、それだけの重量を扱えるにも関わらず、専用の台座にプレートが収まるので、場所もとりません。スピンロック式も省スペースですが、プレートの買い足しの可能性を考えると、ダイヤル式はさらに省スペースなのです。幅広い重量設定ができるので、家族で使い回すことができるのも嬉しいですね。

デメリット

重量を調整するためのダイヤルが付いている為、雑な扱いをすると壊れてしまう可能性があるのが最大のデメリットです。限界まで筋トレをした後、すぐにダンベルを手放したいのに、丁寧に台座に戻す必要があるので辛く感じてしまう事もあると思います。

また、ダイヤル式はスピンロック式に比べると高価であり、片手分だけでも¥10,000以上はするので、初期費用がどうしても高くなります。最大重量の物を選んでおけば別のダンベルを追加購入する必要が無いので長期的な目線ではコストパフォーマンスに優れているのですが、初期費用に対して購入をためらってしまうかもしれません。

ダンベルの選び方

上の項目で、それぞれのダンベルのメリットとデメリットを書いてきましたが、次はそれを踏まえた上でダンベルの選び方を解説していきます。選び方のポイントを3つに分けて説明していきますので、参考にしてみて下さい。

ポイント①ーダンベルのタイプ

まず最初に確認したいのが、『固定式』と『可変式』のどちらにするかです。重量をどんどん上げていきたい方には可変式ダンベルがおすすめです。理由は上でも述べたように、1つで複数の重量を扱う事ができる上に、結果的に経済面、スペース面でもパフォーマンスが優れているからです。そして筋トレの中で重量変更の手間を省きたいのであれば、『ダイヤル式』の可変式ダンベルを選びましょう。ダイヤル式を選んでおけば、重量変更の手間に加えて、プレートの買い足しやそれに伴う保管場所の確保の必要が無くなり、さらに経済面、スペース面での負担を抑える事ができます。

初期費用を抑えて本格的なトレーニングを行いたい方は、『スピンロック式』の可変式ダンベルがおすすめです。固定式よりは高価ですが、複数の重量を扱える為、固定式を複数揃えるよりも結果的に安くなることが多いです。ただ、重量を変更する作業が面倒に感じる可能性がある事と、プレートを買い足すのであれば、追加の費用がかかる事も覚えておきましょう。

固定式のダンベルは何の調整もする必要が無く、気軽に使う事ができるので、ウォーキングや自宅での軽いエクササイズとの相性がいいです。また、デザインや色が可愛い物も多くある為、特に女性の方におすすめできるダンベルです。重量変更をしたいのであれば、追加で買い足していく必要があるので、経済的に余裕があって、十分な保管スペースを確保できる方以外にはおすすめはできません。

ポイント②ーダンベルの重量

ダンベルは上半身の筋肉を鍛える器具というイメージが強いですが、下半身も鍛える事ができて、鍛える場所によって必要な重量は変わってきます。この重量を考えずに買ってしまうと、後悔してしまう可能性もありますので、自身の目的に合わせたダンベルを選びましょう。例えば、腕の筋肉を鍛えるのであれば、男性でも片手で20kg~30kgあれば長期的に使い続けることができます。しかし、胸筋やハムストリングなどの大きな筋肉を鍛えるのであれば、すぐに20kg~30kgでは物足りなくなってしまいます。つまり、全身の筋肉を鍛えたいのであれば、複数の重量を扱う事になるので、片方で最大40kg以上の重量はあった方がいいです。片方40kgであれば、両手で80kgもの重量を扱う事ができるので、ほぼ全身のトレーニングに使う事ができます。

筋肥大が目的ではなく、一定の負荷をかけながらトレーニングやエクササイズをしたい方は、軽い重量でも問題はありません。上でも少し触れましたが、例えば、ダンベルを持ってウォーキングを行うのが目的であれば、持ち運びがしやすいサイズで、重量も軽い物がいいです。また、自宅で行うエクササイズにダンベルを使う場合も、そこまで重量は必要無いでしょう。

初めてダンベルを使ったトレーニングをするのであれば個人差はありますが、男性は5kg~、女性は1kg~の重量を目安にしてみて下さい。慣れない内に重すぎるダンベルを使うと、正しいフォームでトレーニングができずに、関節や筋ケガをしてしまう可能性もあります。まず、正しいフォームでトレーニングできる重量から始めて、徐々に重量を増やすようにしましょう。

ポイント③ーダンベルのセット内容や保証

ダンベルのセットとは、単品で購入するか2個セットで購入するかということです。これに関しては、2個セットで購入されることをおすすめします。単品で購入すると、費用は安く抑える事ができますが、できる種目が限られてしまい、トレーニングの効率も悪くなってしまいます。筋トレを継続するためにはモチベーションの維持が大事で、やりたい種目ができなかったり、効率が悪くてストレスを感じてしまうとモチベーションの低下にも繋がる可能性もあります。せっかく筋トレを始めるのに、すぐに止めてしまうのは勿体ないですよね。

また、可変式ダンベルならば保証期間があるのかにも注意をしましょう。特に、ダイヤル式のダンベルはセットで\20,000~\30,000以上はするので、最初から不具合のある物が届いたりすると、お財布的に非常に痛手を負ってしまいますよね。万が一保証が無い場合は最悪です。また、使っている内に不具合が見つかる可能性もあるので、保証期間も長めに設定されている物がおすすめです。

まとめ

今回はダンベルの種類や特徴を紹介しながら、自宅で使うダンベルの選び方を解説しました。最近のダンベルは色んな種類がある為、選ぶのに一苦労してしまう事も多いです。さらに、選び方を間違えてしまうと、無駄な買い物になってしまう可能性もあります。これから自宅でダンベルを使ったトレーニングを検討されている方は、ぜひ、この記事を参考にしてみて下さい。ご自身に合ったダンベル選びの役に立てれば幸いです。

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